2022/06/05
FT8,QRPP実験新記録(1マイクロワット 通信距離約100Km)
FT8/QRPP通信の新記録です、なんと1マイクロワットで100Km超、レポートは−19dbでした
当局
送信出力:1マイクロワット
送信アンテナ:1/4波長傾斜型ダイポール、ビーム方向東・南
無線機:TS−990
相手局
レポート:ー19db
受信アンテナ:水平ダブルバズーカ 高さ15m、ビーム方向南・北
無線機:IC7300
周囲の条件:小高い丘の上の一軒家、都会ノイズなし
友人とSkypeでラグチューしている間にFT8で連続送信、何度も送信しているうちに偶然受信して頂きました、直線距離約106Km
中央のHF八木アンテナ付近にダブルバズーカが設置されているそうです
2021/12/05
10/24以降継続して挑戦した結果は次の通りです
FT8,QRPP実験最終(限界値)
7MhzFT8モードで200㎻で交信し受信レポート-18dbを、続いて184㎻で-20dbの受信レポートを頂きました
相手は直線距離1Kmの超ローカル局でした
目標は送信出力設定可能なMIN値の140㎻、何度か挑戦しましたが相手局まで届きませんでした
2021/10/24
弱電界QRPP通信まとめ
送信出力の設定と計測
使用無線機:TS-990
無線機設定:無線機パネルのMicGain、PWR、CARボリュームは全てMINに固定
PC設定:サウンドカード(無線機のマイク入力)はMAX(100)に固定
・電信(CW)の場合
450㎼〜5W
上記基本設定のまま
この状態でCARをMAXにすれば出力5Wとなり(正確な値として)、この時の終端型ダミーの検波出力を基準電圧とします
CARをMINに戻し、TS-990制御ソフト(ARCP990)にてキャリアレベル(0-255段階)を1段階づつ絞って行き、
その時の終端型パワーメーターの検波出力電圧を記録します
255段階それぞれの記録が終了したら5Wの時の検波出力電圧を基準として各段階のdbを求め電力変換します
・PC出力をマイク入力に入れる場合(FT8やSSTV、FAX、RTTYほかetc・・・)
5mW〜5W (計算上)
その時の終端型パワーメーターの検波出力電圧を記録します
99段階それぞれの記録が終了したら5Wの時の検波出力電圧を基準として各段階のdbを求め電力変換します
(エクセルにて自動計算)
5mW以下の設定 (50㎻〜5mW)
無線機では5mWまでしか落とす事が出来ませんので、PC上で通信ソフトのオーデイオ出力をコントロールします
使用しているオーディオコントロールソフトは-50dbまで設定が出来ますので0から-50dbまで1段階ごとの検波出力電圧を記録します
50段階それぞれの記録が終了したら5Wの時の検波出力電圧を基準として各段階のdbを求め電力変換します
(エクセルにて自動計算)
-46db以下ではダイオードの能力を超えてしまい検波出力電圧が不安定になり計測不能と判断しました
この時が47㎻(計算上)となます
送信出力はトータルで47㎻〜200W (+リニアアンプで500W)
まで調整可能となります
送信出力換算はExcelにて計算
交信またはレポート受領実績
交信出来たCW最小電力記録:7Mhz
451㎼で千葉の局とQSO
PC出力をマイク入力に入れる場合(FT8やSSTV、FAX、RTTYほかetc・・・):7Mhz FT8モード
32μWでJA2,JA3からレポート受領
QRPP運用上の問題点
電信の場合、弱すぎて呼んでもらえない、CQを出しても気付いてもらえず、その周波数で
他局がCQを出してくる
PC出力をマイクから入れて送信するRTTYやFAX等も同様で、弱すぎて呼んでもらえない、CQを出しても気付いてもらえず、その周波数で
他局がCQを出してくる
FT8も沢山の局に協力頂いたが既QSOの局が増え次第に呼んでもらえなくなる
そこで対応策、運用局の多いFT8モードでpskreporterを使用して受信レポートを集める、これならQSOする事なく受信局からレポートが頂戴出来ます
出力32マイクロワット、FT8モード送信時のレポート、3エリアの2局からレポート頂きました TNX !
現在でも送信出力に疑問を持っています、この出力は本当?
機会が有ったらそれなりの計測器を使用して終端型パワーメーターの校正したいと思っています
パワー設定&計測失敗例
その1.通過型パワーメーターを改装して出力を読む
QRPP出力を通過型パワーメーターをMAX5W改装してみたが出力小さすぎて読めず、更にアナログメーターでは精度が悪い
送信機のパワーメーターも出力小さすぎて全く振れません
その2.無線機のメーター出力を読む
QRPP域では電圧不安定、この方法もNG、テスターでの測定は精度悪く論外
その3.通貨型パワーメーター検波用ダイオード選択ミス
ジャンク箱にあったてダイオード、型名も調べず使用し、μW低域では出力に変化が無くなった
検波ダイオードを1N60(と思われる)に交換し、140㎻まで安定して測定可能となった
QRPP実験にのめり込み、長時間を費やし、何とか一区切りついたのでこれでQRPP実験は終了
先日、送信出力を500mWまで上げてFT8と電信でCQを出し、いとも簡単に交信出来ました
簡単すぎて面白くありません、500mWが500Wの様に感じてしまいましたHi
交信して頂いた多くの局、レポートを頂いた多くの局、そして送信出力計測の検証にご協力とお知恵を頂いたJE1YKYメンバー他各局に感謝いたします
1日中シャックに閉じ篭って実験するのはこれで止めにしたいと思います
ちょうどコロナ宣言も明日から解除されるので、控えていたオートバイ遊びに復活する予定です!
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