2021/08/24
 WSJT-X運用時、HamLog周波数表示がチカチカ変化し止まらない
(HamlogがTS-990のVFO A/Bを交互に表示し止まらない問題対応)

VFO/AとVFO/Bの周波数を交互に表示、チカチカして目障り
VFO/A <<<繰り返し>>> VFO/B
        



原因は、HamLogとWSJT-X(文字通信ソフト)が同時に無線機を制御している事
WSJT-Xからの無線機制御にはOmni-Rig (COMコンポーネント)を利用しているが、WSJT-XはOmni-Rigを経由して無線機の情報(VFO-A/B)を連続で読み込んでいる様だ
従ってHamLogの周波数表示はVFO-A、Bを連続表示する事になる
対応策は2つ、何れかのソフトの無線機制御を停止するかTS-990専用のINIファイルを自作する

その1
HamLogからの無線機制御停止(例えば入力[A]を文字通信専用として無線機制御非使用とする)
この時、HamLohの周波数は実際の周波数を表示していないが、QSO成立時に交信情報と共にJTAlertからLog-Aに正しい周波情報も転送されるので問題はない


WSJT-Xの周波数表示とHamLog周波数表示は異なります




その2
TS-990用のINIファイルを自作
入力[A]を文字通信専用としてしばらく使用し、特に不自由はなく使用していたが、時間が有ったのでTS-990用のINIファイルを自作してみた
参考にしたのはOmni-Rigセットアップ時に生成されたKenwood.INIおよびTS-990シリーズPCコマンド集


自作と言ってもKenwood.INIのset frequency部分の修正とVFO/B読込部分の削除を実施しただけ
これをTS-990.INIとして組み込んだ


WSJT-Xの周波数もHamLogの周波数も正しい値を示しています




文字通信ソフトを立ち上げていない時、HamLogの周波数表示は従来通り、無線機のVFO-Aを操作すればAの、VFO-Bを操作すればBの周波数を表示する

TS990専用のINI組込みにより、WSJT-X立ち上げ時(Omni-Rig使用時)にVFOに55Hzずれた周波数が書き込まれてしまう問題も解決した
(下図の様にVFO周波数7.041000Mhzが7.041055Mhzに書き換わってしまう)





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Sekine   Masahiro
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